根深い英語コンプレックス
日本人はなぜかとても英語コンプレックスです。英語を流ちょうにしゃべることにあこがれ、しゃべる欧米人にあこがれ、そして自分もああなりたいと思うようです。私も自分がある程度しゃべれるようになって、この日本人の英語コンプレックスがよりよく分かるようになりました。
- 仕事で海外から日本に来る同僚たちと会食を交えることがあります。欧米人の混ざったメンバーでの会食ではこれは起きないのですが、アジア系の人々だけとの会食でしばしば見られる光景です。
- 日本人(アジア人)同士が英語をしゃべっていやがる、とでもいわんばかりの目で睨まれたり、ひどいときにはこっちに聞こえるほどの声で毒づかれたりです。もちろんいつでもというわけではありませんが、今までに数回ありました。笑ったのは、隣の席のサラリーマンのグループの長と見られる人が自分の部下に「おまえらも、ああいう中身のない外見だけを飾るようなことがあってはならんぞ」と得々と説教まで始めたことです (*_*)
- 何がそうさせるのでしょうか?おそらく英語をしゃべるということは、彼らもできればそうなりたいが結局できなかったことで、できる日本人はうらやましいと思う反面えらそうにもみえる。よって日本人(あるいはアジア人)同士でえらそうに英語をしゃべりゃがって、ってな感じなのでしょう。
- まさに英語コンプレックスです。そしてその背景にはもっと根深い欧米コンプレックスがあります。仮に我々がタガログ語やベトナム語で会話をしていたらこういう反応はおそらく無いでしょう。えらそうにベトナム語をしゃべりゃがって、と思いますか?
- またそういう人に限って欧米人に英語で話しかけられると、満面の笑顔でイエス、イエ〜スの連発になったり、逆にはなから無視したりのコンプレックスまるだしの反応になることからも分かります。みていて情けなくなります。
- こんな話を持ち出したのは、このコンプレックスは微妙に英語習得に影響してると思うからです。それは次のページ以降で。